序論とは

序論で大切なこと

  • 本論の理解を助けるための論だということ 
  • 論文を書くにあたっての問題提起をすること
  • 仮説等を簡単に述べること
  • シンプルに簡潔にまとめること
  • 序論においては、細かいことがわかりやすいことではないということ

論文は、基本的に「序論」、「本論」、「結論」という形で構成されるものになります。それでは、個々の論では具体的にどのような点に注意して書き進めていけばよいのでしょうか?ここでは、「序論」の持つ役割等についてお話をしていきたいと思います。

序論の役割

「序論」とは、本来、「本論の理解を助けるために、本論の前に置かれている文章」のことを言います。つまり、序論とは、本論への「導入部分」ということになります。

序論がわかりにくければ、それだけ読み手は本論に入りづらくなってしまうことになりますので、わかりやすく、簡単にまとめる必要があります。論文の中には、序論だけですべてを言い尽くしてしまいそうなものもありますが、序論はあくまで本論への道しるべを記すものになりますので、あまりだらだらと文章を続けるのではなく、ポイントをおさえて書くことが大切になってきます。

序論では、本論を導くために、論文を書くにあたって中心となる問題提起をしたり、問題提起をした時点での仮説を述べたり、自分の理論に最も近い先行研究からの引用を挙げたりするなどして、本論に読み手がすんなり入っていくことができるような文章を構成していくことになります。

また、論文における調査方法や、研究方法等についても序論で簡単に説明を加えておくとよいと思います。

論文における序論では、自分が取り上げたテーマ(主題・題目・課題)について、どうしてそのテーマを選んだのかというような理由付けもしておくと読み手が本論に入りやすく、どういった点から書かれた論文であるのか、ということが読み手にもわかりますので、おすすめです。

私はニーチェの専門家ではありませんが、ここでは先ほどのニーチェを例に挙げて、簡単な序論の構成を作ってみてみたいと思います。

例 題目「ニーチェについての一考察」 の書き方

はじめに(序論)

 19世紀を代表するドイツの哲学者の一人として、フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(1844〜1900)を挙げることができる。ニーチェは神の死を告げたことでも有名な哲学者である。
                  〜
19世紀のこの時代において、ニーチェが神の死を告げることができたのは、どうしてなのだろうか?
 本論文では、ニーチェが神の死を告げることとなった理由やその背景にある彼の概念について見ていきたいと思う。

このように、序論では、本論で挙げる中心となる事柄について、簡単に触れ、問題提起をし、本論で述べたい事柄について最後に一言付け加えておくとよいのではないかと思います。

例の「〜」の部分では、この場合、時代背景や歴史、先行研究、自分がこのテーマを取り上げた理由等を挙げて、序論をまとめるとわかりやすくなると思います。論文の序論では、読み手が専門家でなかったとしても本論に入りやすくなるように考えながら序論を組み立てるとわかりやすい序論を書くことができるのではないかと思います。

ただし、序論はあくまでシンプルに、ポイントだけをおさえることをもう一度、確認しておきたいと思います。細かく書くことがわかりやすいことなのではありません。序論は、シンプルに簡潔にまとめることが大切です。

レポートの場合の書き方

論文に限らず、レポートでも序論のような導入部分は書かれることになります。課題論文であるレポートの場合は、論文と同じように序論を組み立てればよいと思います。その場合、本稿を通じて、どういったことをどのようにして調べ、まとめるのかということについても報告しておくとよいのではないかと思います。

普通の報告書であるレポートの序論の場合は、私情や意見を挟むのではなく、どういったことについて調べるのかということや、問題提起、必要であれば仮説等を挙げて報告書の意義をわかりやすくしておくとよいと思います。

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